初心者でも3ステップでPythonを習得できる!学習フェーズ別おすすめ参考書3冊

Sat, Aug 15, 2020 4-minute read

スキルアップのためにプログラミングを習得したいと考えている方にとって、Pythonはとても良い選択肢です。分かりやすい利点として以下のようなものがあります。

  • シンプルな文法で理解しやすい
  • 利用している企業、人が多く需要が高い
  • 利用している人が多く書籍、ネットで得られる情報が多い

初心者の方が最短距離でPythonを習得できるように、学習の段階別に参考書3冊を紹介します。この3冊は私がPythonを未経験の状態から仕事で利用するまでに実際に学習した経験を基づいて選定しています。試行錯誤で多くの参考書を利用しましたが、後から考えるとこれだけあれば大丈夫だったなという3冊です。

ステップ1. 「いちばんやさしいPython入門教室」

この参考書を利用する目的は、Pythonの基本的な「書き方」と「動かし方」を理解することです。

1章から11章まであり、Pythonの基本的な文法の説明は6章まで、7章からは実践的なコードの書き方や実行環境の説明についてです。

この本の6章まで理解ができたら、Pythonの基本は十分です。7章以降は後回しににして次の本に進んでも構いません。

いちばんやさしいPython入門教室 必須の基礎知識と基本文法がこの1冊でしっかり身につきます。 [ 大澤文孝 ]

ステップ2. 「独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで」

この参考書を利用する目的は「プログラミングの考え方」を理解することです。

1章から27章まであり、1章から7章までがPythonの文法の説明です。1冊目の「いちばんやさしいPython入門教室」で文法の理解は十分と言う方は飛ばしても良いかと思います。基本的な部分でまだモヤっとしたところがある方は、流し読みでも良いので目を通してください。同じ内容でも書き方、表現が違うだけですっと腑に落ちることがあります。

この参考書で主に活用して欲しいのは、10章以降のPythonに限らない「プログラミングの基本」に関する部分です。オブジェクト指向、データ構造、アルゴリズムといった事柄について解説されています。全ての章が広く浅い内容の印象です。そのため、この本だけで全てを理解できるようになるとは思いませんが、こういったキーワード、概念があると言うことを知るのには十分です。「全然知らない」と「聞いたことある」は全然違います。少しでも聞いたことがある、知っている事は後々学習が進んでいった時に、ふとしたきっかけで急激に理解が進んでいきます。

独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで [ コーリー・アルソフ ]

ステップ3. 「Python実践データ分析100本ノック」

この参考書を利用する目的は「自分で考えてコードを書いてみる」ことです。

Pythonを使う用途として一番多いのが、データ処理、データ分析です。また、どのような用途でPythonを用いるにしても、必ずデータ処理が必要になります。システム、ゲーム、機械学習…将来的に何をやるにしてもデータを扱わないものはありません。

この本では1章から10章まで少しづつ課題の難易度が上がって行きます。ゲーム感覚で進めることができ、コードの書き方が自然と身についていくことが実感できます。

プログラミングでは標準の文法だけで処理を全て書くということはありません。外部ライブラリという他の人が作った既存のプログラムを上手く組み合わせていくことが重要になります。この本ではデータ分析の主要な外部ライブラリ「pandas」「numpy」などを繰り返し利用するため、そういった部分の訓練にもなります。

この本は私が初心者の時にはまだ発行されていなかった本で、ある程度Pythonを習得をしてから出会いました。しかし、もしもっと早く出版されて出会っていれば…と思える本でしたのステップアップの3冊目として紹介させてもらいました。

Python 実践データ分析 100本ノック [ 下山 輝昌 ]

最後に

プログラミング自体が初めてという方にはどの参考書も難しいと感じられるかもしれませんが、2冊目までは分からなくてもとにかく読み進めることをお勧めします。最初は断片的な理解でも、進めて行くうちに少しずつ頭の中で整理されていきます。また、とにかく動かしてみることで参考書で学習していないことでも直感的に「多分こうだろう」というのが分かるようになってきます。直感的にコードを書けるようになると楽しくなり、さらにレベルが上がっていきます。私の経験が少しでも助けになれば嬉しいです。