「BALMUDA The Speaker」と「Sony グラスサウンドスピーカー LSPX-S2」| 音と光の高音質スピーカーを比較!

スピーカーとしても照明、インテリアとしても利用できるランプ型のスピーカーがBALMUDA(バルミューダ)、Sony(ソニー)から発売されています。
BALMUDA The Speakerは3基のLEDユニットが音楽に連動して緻密にシンクロ。光の変化を「ライブステージ」のように楽しむことができます。Sony グラスサウンドスピーカーは有機ガラス管を振動させて発する「クリアな音色」とガラス管を生かした「温かい光」の照明が特徴的です。
今回はこの音楽と光が楽しめる特徴的な2つのスピーカーを比較していきます。
BALMUDA The Speakerの基本情報

製品仕様 | |
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製品名 | BALMUDA The Speaker |
発売日 | 2020年6月 |
本体寸法 | 直径 105mm × 高さ 188mm |
本体重量 | 約1000g |
消費電力 | 最大 15W、スタンバイ時 0.15W |
バッテリー連続使用時間 | 約7時間 |
エンクロージャー方式 | 密閉型 |
アンプ部最大出力 | 8W |
外部入力端子(AUX) | ステレオミニジャック |
通信方式 | Bluetooth ver.5.0 |
最大通信距離 | 約10 m |
使用周波数帯域 | 2.4 GHz |
対応プロファイル | A2DP、AVRCP |
対応コーデック | SBC |
コンテンツ保護 | SCMS-T 方式 |
伝送帯域(A2DP) | 20 〜20,000 Hz(44.1 kHz サンプリング時) |
一番の特徴としては「ボーカル中心」に音がチューニングがされたスピーカであること。(そのため、癖が強いスピーカーという批評もよく聞かれます。)人の声が聴きやすいスピーカーであるため、シンガーの声を楽しめるというだけでなく、動画再生、ラジオの流しっぱなしなどにも適したスピーカーと言えます。
直径77mm(フルレンジ)のスピーカーは上向きに設置されています。指向性がなく360度に音が広がるため、スピーカーの置き場所、人のリスニングポジションが限定されません。日常に馴染みやすいスピーカーです。
照明としては、音と光の連動にこだわりが強く表れています。BALMUDAの独自アルゴリズを利用して「0.004秒」の速さで音を光に変換しています。BALMUDA公式の説明でも「ライブステージ」と表現されるように、音と光の複雑で緻密なシンクロが「BALMUDA The Speaker」の特徴です。

Sony グラススピーカー(LSPX-S2/LSPX-S1)の基本情報

Sony グラススピーカーには最新機種の「LSPX-S2」とその前のモデルとなる「LSPX-S1」があります。「LSPX-S2」の基本情報を紹介しますが、比較のため表には「LSPX-S1」の情報も掲載します。
製品仕様 | ||
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製品名 | LSPX-S2 | LSPX-S1 |
発売日 | 2019年3月 | 2016年2月 |
本体寸法 | 直径 90mm × 高さ 277mm | 直径 82mm × 高さ 303mm |
本体重量 | 約1100g | 約920g |
消費電力 | 最大 約11W、スタンバイ時 約0.2W | 最大 約20W、スタンバイ時 約0.4W |
バッテリー連続使用時間 | 約8時間 | 約4時間 |
エンクロージャー方式 | パッシブラジエーター方式 | パッシブラジエーター方式 |
アンプ部最大出力 | 11W (ウーファーのみ) | 13W (ウーファーのみ) |
外部入力端子(AUX) | ステレオミニジャック | ステレオミニジャック |
通信方式 | Bluetooth ver.4.2 | Bluetooth ver.3.0 |
最大通信距離 | 約10 m | 約10m |
使用周波数帯域 | 2.4 GHz | 2.4GHz帯 |
対応プロファイル | A2DP,AVRCP | A2DP,AVRCP |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC | SBC、AAC、aptX、LDAC |
コンテンツ保護 | SCMS-T 方式 | SCMS-T 方式 |
伝送帯域(A2DP) | 20Hz-20,000Hz(44.1kHzサンプリング時) / 20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps時) | 20Hz-20,000Hz(44.1kHzサンプリング時)/20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps時) |
Sony「LSPX-S2」は有機ガラス管の全面が振動して音を出す、クリアな音色が特徴です。全面が振動して音を出すため、指向性がなく360度に音が広がります。
製品仕様表の「アンプ部最大出力」の値は安定して音が出せる最大の上限値です。室内の実際の利用では1W-2W程度の出力しか利用しませんので、この部分の上限にこだわり過ぎる必要はありません。
車に例えると、時速200キロまで出せる車と時速120キロまで出せる車の違いのようなものです。数値上の性能の違いは大きく見えますが、実際に一般道路で時速60キロ程度でしか走らないのであれば、違いを感じることはあまりありません。
その他、製品仕様表で着目すべきは「対応コーデック」の「LADC」です。一般的にBluetooth接続では有線での接続に比べ転送できる情報量が減り音質の低下に繋がります。LDACは従来のBluetooth接続の最大約3倍の情報量を伝送可能な高音質コーデックで、これによりワイヤレススピーカーでもハイレゾ音質を楽しむことができます。
「LSPX-S2」のLEDランプは明るさを32段階調節でき、さらにロウソクのように光がゆらぐキャンドルライトモードも利用可能です。ランプ兼BGMスピーカーとして卓上照明をメインとした使い方も可能です。

どれを選ぶべきか
Sonyの「LSPX-S1」と「LSPX-S2」については、「LSPX-S1」の方がスピーカー性能が良いようにも見えますが、室内で利用する範囲ではほとんど分からない範囲の違いです。ハイレゾ音源への対応、Wi-Fiの接続への対応などを総合的に判断するとやはり後継機の「LSPX-S2」に絞られてきます。
BALMUDA、Sonyの比較では、それぞれのスピーカーに得意分野がありますので、どの要素を優先するかによって選ぶ製品は変わってきます。
ガラス菅を利用したクリアで繊細な「音」を楽しみたいのであれば、Sonyの「LSPX-S2」、音と連動した複雑で緻密な「光」の動きを楽しみたいのであればBALMUDA「The Speaker」が良いと言えると思います。
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BALMUDA The Speaker に向いている用途
- 音楽だけでなくラジオ、動画再生のスピーカとしても利用したい
- 寝室や暗めの部屋のインテリアとして光の動きを楽しみたい
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SonyのLSPX-S1 に向いている用途
- 音楽を中心に他のスピーカーとの音の違いを楽しみたい
- 卓上の照明など、実用的な照明としても利用したい
どちらも家庭用スピーカーの性能としては申し分のない素晴らしい製品です。楽しみたい音楽、シチュエーションに合わせて選んで頂ければと思います。
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